季節別お手本(season-sample) 秋編

季語って何?今日から使える「初秋」の季語10選

こんにちは。
俳句を作るときに欠かせないのが「季語」。
季語は、その句がいつの季節の景色なのかを一瞬で伝えてくれる“大切な目印”です。

季語とは、俳句の季節のしるし

季語が入ると、読む人の頭の中に季節の空気がふわっと広がります。
「桜」なら春、「朝顔」なら夏、「紅葉」なら秋。たった一言で時間や温度、匂いまで届く――それが季語の力です。

はじめての方は、まず 俳句入門(基本ガイド) をチェックしてから読むと、もっと分かりやすくなります。

なぜ季語を入れるのか

季語は“飾り”ではありません。
・季節感と情緒が増す
・短い17音でも意味が深まる
・古くからの歳時記文化に沿った“俳句らしさ”が出る
こうした理由で、今も「季語を入れる」のが基本になっています。

今日から使える「初秋」の季語10選

初秋は、立秋(8月上旬)から秋の半ばへ向かう時期。
夏の名残と秋の気配がまざり合う、やわらかな季節です。初心者でも使いやすい季語を10個ピックアップしました。

  1. 初秋(しょしゅう) ― 秋の始まりをそのまま指す基本の季語
  2. 新学期(しんがっき) ― 子どもたちの声や通学路の足音が浮かぶ
  3. 朝顔(あさがお) ― 夏から秋へ、朝の涼しさとともに咲く花
  4. 蜻蛉(とんぼ) ― 夕焼け空をすべる小さな影、秋の気配を運ぶ
  5. 秋風(あきかぜ) ― 肌にやさしく触れる涼しさを一言で
  6. 落穂(おちぼ) ― 稲刈り後の田に残る穂、実りの景色
  7. ひぐらし ― 物悲しい響きが夕刻の空気を連れてくる
  8. 葡萄(ぶどう) ― 秋の味覚、色・重み・甘さが伝わる
  9. 虫の声 ― 鈴虫・こおろぎなど、夜に広がる涼やかな音
  10. 秋茜(あきあかね) ― 赤く染まるトンボ、夕映えと相性抜群

初秋の季語で詠んだ例句

  • 秋風や 袖にやさしき 影ひとつ
  • 新学期 机に光る 名札かな
  • 蜻蛉の 影すべりゆく 夕映えに

上手に詠むコツ(初心者向け)

① “見えたもの”をそのまま言う

むずかしい比喩より、見たまま・聞いたままをシンプルに。映像が浮かぶ言葉を選びましょう。

② 季語は一句にひとつ

季語同士がぶつかると、季節がぼやけます。初めのうちは一つに絞るのがおすすめ。

③ 言い過ぎない

説明は少なく、余白を残す。読む人の想像が入る“余地”が美しさになります。

▶ あなたの俳句を投稿してみませんか?
初心者歓迎。AI+管理人のダブル視点で、やさしく添削します。
・俳句を投稿する  ・最新の添削を見る

👉 次は のお手本もどうぞ。
基本を復習したい方は 俳句入門 へ。

-季節別お手本(season-sample), 秋編