「クスッと笑える句を、思いつきでサクッと作りたい!」
俳句って、真面目に季語を選んで、情景を描いて…というイメージがありますよね。
でも、ときには型にこだわらず、テンポやリズムで笑える句を作りたいときもある。
たとえば、
月曜日 また来やがった 憎きやつ
こんな感じで、日常のあるあるをクスッと笑える5・7・5にする。SNSに投稿したり、LINEで友達に送ったり。意外に使えるシーンって多いんですよね。
「ウケ狙いで、サクサク作りたい!」
そんな気持ち、すごくわかります。
でも、その裏側で、こんな気持ちもありませんか?
「遊びで作ってるけど、本当はちゃんとした俳句も作れるんだぞ!」
サクッと笑える句を作りながら、キチッとした形の俳句も読めるようになりたい。遊びと真面目、両方できたらカッコいい。
この記事では、「簡単に笑える句を作る方法」と、「でも基礎も押さえておきたい人のための最低限ルール」、両方お届けします。
俳句と川柳、どっちでもいいじゃない!
まず、軽く触れておきたいのが「俳句と川柳の違い」です。
俳句と川柳の違い
| 項目 | 俳句 | 川柳 |
|---|---|---|
| 季語 | 必要 | 不要 |
| テーマ | 自然や季節の情景 | 人間の生活や感情 |
| 雰囲気 | 風流、情緒的 | ユーモア、風刺的 |
例(俳句)
古池や 蛙飛び込む 水の音(松尾芭蕉)
例(川柳)
起きられぬ 二度寝三度寝 もう昼だ
正直、どっちでもいいんです。
大切なのは、「5・7・5で、自分の気持ちや面白さを表現すること」。
季語がなくても、笑えればOK。それが川柳でも、自由律俳句でも、あなたが楽しければそれでいい。
ただ、「ちゃんとした俳句も作れるよ」と言いたいときのために、基礎も押さえておきましょう。
【簡単!】テンプレートに当てはめるだけで作れる俳句
「サクッと作りたい」というあなたのために、穴埋め式テンプレートを用意しました。
テンプレート1:【季語】や 〇〇〇〇〇〇〇 〇〇〇〇〇
例:
- 桜散る 財布も軽く 春の風
- 梅雨明けや 洗濯物が 山積みだ
→ 季語を入れて、日常のあるあるを12音で書くだけ。
テンプレート2:〇〇〇〇〇 〇〇〇〇〇〇〇 【季語】
例:
- また太った 鏡見るのが 怖い春
- 寝坊した 走って行った 夏の朝
→ 最後に季語を入れるパターン。オチとして使えます。
テンプレート3:〇〇〇〇〇 【季語】〇〇〇 〇〇〇〇〇
例:
- コーヒーに 春風香る 朝の部屋
- 布団から 冬の朝出ぬ 二度寝する
→ 真ん中に季語を入れると、自然な流れになります。
【笑える句の作り方】クスッとくるポイント3つ
笑える俳句(川柳)を作るには、ちょっとしたコツがあります。
コツ1:「あるあるネタ」を入れる
誰もが共感できる日常のあるあるは、鉄板ネタです。
例:
- ダイエット 明日からやると 今日も言う
- 月曜日 目覚まし時計 憎すぎる
→ 「わかる〜!」と共感されるネタは、ウケます。
コツ2:「オチ」を最後に持ってくる
最後の5音でオチをつけると、笑いが生まれます。
例:
- 頑張った 自分にご褒美 また食べる
- 節約だ 決意したのに ポチる指
→ 「また食べる」「ポチる指」というオチで、クスッとさせる。
コツ3:「自虐ネタ」は最強
自分をネタにすると、親しみやすく、笑いも取れます。
例:
- 老眼で メニュー読めずに 適当注文
- 筋トレだ 三日坊主で また挫折
→ 自虐は共感を呼び、安心して笑えます。
【実用シーン】こんなときに使える!笑える俳句
笑える俳句は、意外といろんなシーンで使えます。
シーン1:SNS投稿
日常のつぶやきを5・7・5にするだけで、ちょっとオシャレ&面白くなります。
例:
- 雨の朝 傘を忘れて ずぶ濡れだ #あるある
- 給料日 財布は潤う 三日だけ #悲しい
→ ハッシュタグと一緒に投稿すれば、いいねがもらえるかも。
シーン2:LINEやメッセージ
友達とのやり取りに、さりげなく5・7・5を入れると、センスが光ります。
例:
- 友達:「今日飲みに行く?」
- あなた:行きたいけど 財布が寂しい また今度
→ 断るのも、5・7・5なら角が立たない(笑)
シーン3:年賀状や挨拶
改まった挨拶にも、ユーモアを入れると親しみやすくなります。
例:
- 新年や 今年こそはと 誓う朝
- 暑中見舞い エアコン効いた 部屋で書く
→ 真面目すぎず、軽すぎず、ちょうどいい。
【ちゃんと基礎も押さえたい人へ】最低限これだけは知っておこう
「遊びで作ってるけど、本当はちゃんとした俳句も作れるんだぞ!」と言いたいあなたへ。
最低限、この3つだけ押さえておけば、**「きちっとした俳句」**として認められます。
基礎1:5・7・5のリズムを守る
多少の字余り・字足らずはOKですが、基本は5・7・5。
これを守るだけで、「俳句の形」になります。
基礎2:季語を入れる
**季語(きご)**とは、季節を表す言葉です。
- 春:桜、梅、春風、蛙
- 夏:海、蝉、夕立、花火
- 秋:紅葉、月、秋風、栗
- 冬:雪、初詣、寒椿、霜
季語を一つ入れるだけで、**「これは俳句です」**と言えます。
基礎3:「や」「かな」で句を区切る
**切れ字(きれじ)**を使うと、プロっぽくなります。
- 春の雨や 傘を持たずに 走り出す
- 夕焼けや 子供の声が 遠くなる
「や」や「かな」を入れるだけで、一気に俳句らしくなります。
【遊びと真面目の両立】こんな使い分けもアリ
ここまで読んだあなたなら、「遊びの句」と「真面目な句」、両方作れるようになっているはずです。
使い分け例
遊びの句(川柳風)
月曜日 また来やがった 憎きやつ
真面目な句(俳句風)
春の朝や コーヒー香る 静けさよ
どちらも作れると、**「この人、幅広いな」**と思われます。
SNSでは笑える句を投稿し、句会やコンテストではきちっとした俳句を出す。そんな使い分けができたら、カッコいいですよね。
【練習】今すぐ作ってみよう!お題付きテンプレート
では、実際に作ってみましょう。以下のお題で、穴埋めしてみてください。
お題1:「朝」
テンプレート:〇〇〇〇〇 朝〇〇〇〇 〇〇〇〇〇
例:
- 寝坊した 朝の電車は 満員だ(笑える)
- 春の朝 小鳥のさえずり 目覚まし時計(真面目)
お題2:「仕事」
テンプレート:〇〇〇〇〇 〇〇〇〇〇〇〇 仕事〇〇
例:
- また残業 終わらぬ仕事 山積みだ(笑える)
- 秋の夜 静かに進む 仕事かな(真面目)
お題3:「食べ物」
テンプレート:〇〇〇〇〇 〇〇〇〇〇〇〇 〇〇〇〇〇
例:
- ダイエット 言いつつ食べる 夜のラーメン(笑える)
- 夏の夜や 冷えたスイカが 甘くて旨し(真面目)
まとめ:簡単に作って、楽しんで、でも基礎も押さえる
俳句は、自由でいいんです。
笑える句を作ってもいいし、真面目な句を作ってもいい。季語がなくてもいいし、型を破ってもいい。
でも、**「ちゃんとした俳句も作れるよ」**と言いたいときのために、最低限の基礎は押さえておく。
それが、**「遊びと真面目の両立」**です。
今日から使える簡単ルール
- テンプレートに当てはめるだけで、サクッと作れる
- あるあるネタや自虐ネタで、クスッと笑わせる
- 季語と**切れ字(や・かな)**を使えば、ちゃんとした俳句になる
SNSで笑いを取りたいときは自由に、コンテストや句会ではきちっと。
あなたの俳句、もっと自由に、もっと楽しく。
さあ、今日から「簡単に作れる俳句」、始めてみませんか?
【今日からできる最初の一歩】
スマホを開いて、今日あった「あるある」を一つ思い出してください。それを5・7・5にしてみましょう。
例:「また寝坊した」→ また寝坊 走って行った 夏の朝
季語(夏の朝)を入れれば俳句、入れなければ川柳。どっちでもOK!
まずは、楽しむことから。あなたの俳句ライフ、今日からスタートです!